資生堂がブランドである理由は、創業者 福原有信のフロンティア精神、初代社長 福原信三 のクリエイティブ精神が源流です。とりわけ信三は社長就任の翌年に意匠部と試験室を設け、 化粧品に事業転換しましたが、その間に行った数々の改革が資生堂の礎となりました。また 信三は「すべてのものはリッチでなければならない」という言葉を残し、資生堂の経営指針 としました。第二次大戦後、信三の意志を継いだ社長・松本昇と宣伝部のデザイナー・山名 文夫がブランド再建を行い、その後、山名が顧問であった宣伝部が研究所や販売部門と共に ブランドの構築と事業を支えました。なかでも、クレ・ド・ポーやエリクシールなどのスキン ケア化粧品の研究体制を築いた福原信和の経営方針、そして福原義春が企画し販売促進と して画期的であったシーズンキャンペーンは資生堂を国内シェア1位におし上げ、ブランドの 現代化に成功しました。またフランスのアーティスト・セルジュ ルタンスを起用した世界統一 表現は資生堂経営のグローバル化を成功させ、その成果は現在に引き継がれています。
資生堂宣伝部で36年間アートディレクターを務め、制作室長として広告だけでなくパッケージ・店舗などの 資生堂デザインを監督した5年間の経験、および、資生堂退社後に多摩美術大学教授として招聘されデザイン を指導している6年間の経験をもとに、山形季央さん(福原コーポレーション)が話します。
開催日時: 2019年3月20日(水)18:00~20:00
開催場所: 正金ビル3F de F
参加費: 500円
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